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Kamin & Plai 〜カミン&プライ〜@アジア伝統療法マニア

タイを中心とした伝統療法特にハーブについての覚書。私感。

アジアにおける伝統療法についての考察【その1】

この世に生まれたその時に、その人の本質が決まる。

これは世界全般にかんがられているベースとなる生命に対する考え方ですよね。代表的なものだと占星術四柱推命など暦から読み解かれています。

タイだと人は森羅万象の一部で、すべては火・風・水・土の4つのエレメンツ(要素)が、お互いに影響しあって存在しているとされています。同じような考え方は、インドだと3つ火・水・風(※5つの場合もあります。)中国、日本になると5つ木・火・土・金・水となり、文化・風土に合わせて、異なる意味合いに変化していくこともありますが、大自然はもとより、人の性質や私達の思考でさえもエレメンツに左右されると信じられているのは同じです。

この考え方は、パーリ仏典に由来すると考えられています。パーリ仏典とは、原始仏典・南伝<スリランカミャンマー、タイ、ラオスカンボジア>の上座部仏教小乗仏教)に伝わるパーリ語で書かれた仏典のことで、北伝<ブータン、ネパール、中国、ベトナム、朝鮮、日本>の大乗仏教に伝わる漢語チベット語の仏典と並ぶ三大仏典群の1つです。

アジア全域に伝わる伝統医学に共通点が多いのも、心と身体の調整を仏教を通じて行ってきた歴史が強くでているからではないでしょうか。

これらのエレメンツの考え方が活躍する場は、不調になった時です。

伝統医学では、始めに生まれ持ったその人自身のエレメンツを調べることから、心と身体に起こった不調の原因を判断します。その範囲は、身体の性質、性格、嗜好など広範囲に渡ります。

エレメンツの特性をベースにして、その後の生き様が相反することをしていないかどうかを細かく確認していくのが伝統療法を行う伝統医のテクニックです。そのテクニックは、地域によって様々な民間医療として使われているのです。

タイでの伝統医の行う代表的なテクニックは様々あり、身体へのアプローチとしてのタイマッサージ、心へのアプローチとしての瞑想、総合的なケアとしてのハーブ(外用・内用)の三本柱を基本としています。一番重要視されているのは、なにかというと、実はハーブなんです。

タイに西洋医学が入ってくる1900年代の初頭以前では、医者と言ったら、伝統医を指し、脈々と受け継がれている一族で持っている知識で活動していました。当時の治療方法は、本人の体質を調べ、エレメンツを判断し、それぞれに対応するハーブ、食物からの味を取り入れることで、味が薬となって働き、元素のバランスが整い、身体のバランスも良くなり、不調・病気になることはない状態にしていくものでした。

具体的には、内服・外服としてのハーブ薬とそれらを使った食事療法を基礎に、タイマッサージ、ルーシーダットン(ヨガ)、瞑想を指示し、滞りをなくしていくものとなります。

現在、タイの伝統医になるためには、専門の大学を卒業しなくてはいけませんが、そのカリキュラムは、西洋医学的な解剖学的な人体についてはもちろんのこと、伝統医が行っていた施術方法も網羅し、今昔の両面から学んでいるそうです。

その2へ続く

写真は、タイ・チェンマイの郊外にある伝統医のいる病院の診察風景です。

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追記

これから新年会です。チェンマイは今、乾季のはずなのに雨がぱらついてます。寒い・・・。タイのエアコンは冷房は合っても暖房はついてません。床は石やタイル(上記写真参照)。まじで冷えます。今年は例年以上に寒くなるそうです。あ〜憂鬱。